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 札幌音楽家協議会は札幌をはじめ道内に在住する音楽家たちが、開かれた民主的な音楽活動を目指して、音楽文化の発展と会員相互の連携と親睦をはかる目的で作られた、60年の歴史を有する公的な団体です。
 コンサート・コンコルデやコンチェルト・ダ・サローネ等の主催事業、例会や親睦会を通じて音楽家同士のコミュニケーションとレベルの向上を計り、北海道の音楽文化の発展に寄与することを目的としています。

ホームページ開設 2007/6/21
リニューアル 2011/5/20
最終更新  2023/10/25

   運営委員会

   会員名簿

 今月のコラム −・−・−・−

  長年に渡り当会の会長を務めた横谷瑛司氏が機関誌第1号(1964年3月)に寄稿した文章です。
  読みやすいように改行などを加えていますが、文章は原文のままです。

 ・・・機関誌発行に寄せて・・・

「拝啓。時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。さて兼ねて御聞き及びのことと思いますが、従来在札音楽家有志により、随時会合を持たれて居ました音楽家連盟は、このたび諸般の情勢から一段と充実した組織に発展する必要を痛感するに至り、ここに発展的解消し、新たに札幌音楽家協議会が誕生致しました。つきましては本会の会則を同封致しますので趣旨に御讃同下さいまして、ご入会下さいます様お願い致します。各位様」
 ご記憶の方も多いことでしょう。これは今から三年前の三十六年春に、協議会が発足してはじめての通信文です。
 さて次は同年七月、北海タイムス誌に載った「文化団体グループ」の紹介記事です。
「うぶ声あげて五ヶ月、利憲を離れての結びつき――札幌における音楽界についての問題点、たとえば地元音楽家の活動傾向はいまだ前近代的な権力依存の形が残ってはいないか。また我々自身の問題ではもっと相互の交流をはかって自己止揚の努力をすべきではないか。といろいろ話し合いが交わされていたのは二、三年前から有志によって集まりを持たれていた(音楽家連盟)の中でであった。そしてこの連盟が初めて行動を起こしたのが、今年一月に開催された(市民オーケストラの為の音楽会)である。その行事が直接の契機となって誕生したのが(札幌音楽家協議会)であって(音楽家連盟)は名実共に音楽家の組織体として生まれ変わったのである」
 とにかく、こんな風にして三十七年に会則の一部が改定されるまでは会長を持たない、一風変わった組織体の性格であった本会が発足したのですが、この会の成立の課程に関係していた私にとっては当時のことが大変なつかしく思い出されます。
ところで前近代的である私の住宅も十年前の新築当時には結構額絵をかけたりはずしたり、塗料を買ってきては、あちこちと塗り廻し、何とか住み良い家にすることに心をくだいたものでしたが、今となっては全くの荒れ放題、きたなくなった壁も一向に気にならなくなってしまいました。私事の住宅と、音楽家協議会とを一緒にしては申し訳ありませんが、三年前に本会の成立に骨を折った当時と比較して私の意識は住宅の場合と同様、何といい加減なことになっていることでしょうか。自然の成り行きとは申せ、まことに申し訳ない次第です。
 そんなわけですのでこの辺でもう一度「本会の実のある発展は会員の意志が活発に総会の場に反映され、絶えず清新の気風に満ちていることと、せっせと会費を納めて活動を容易ならしめることでなくてはならない」ということを再確認しなければならない時期であると痛感しております。
    横谷瑛司