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 札幌音楽家協議会は札幌をはじめ道内に在住する音楽家たちが、開かれた民主的な音楽活動を目指して、音楽文化の発展と会員相互の連携と親睦をはかる目的で作られた、60年の歴史を有する公的な団体です。(1961年創立)
 コンサート・コンコルデやコンチェルト・ダ・サローネ等の主催事業、例会や親睦会を通じて音楽家同士のコミュニケーションとレベルの向上を計り、北海道の音楽文化の発展に寄与することを目的としています。

ホームページ開設 2007/6/21
リニューアル 2011/5/20
最終更新  2026/9/9

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 今月のコラム −・−・−・−

1966年9月30日、初めてのコンサート・コンコルデが開催されました。その時のプログラムと、機関紙に寄せられた委員の報告文を載せます。

オルガン協奏曲 変口長調 作品4の6《ヘンデル》 (エレクトーン)萬田 充秋
ピアノ協奏曲 変ホ長調 K271《モーツアルト》 (ピアノ)大竹 貞
ビアノ協奏曲 ハ短調 (第3番)《ベートーベン》 (ピアノ)坂本 慶子
ピアク協妻曲 変ホ長調 (第1番)《リスト》 (ピアノ)熊谷 玲子
                    オーケネトラ 札幌交響楽団
                    指揮 荒谷 正雄

二年がかりの苦労の結果やっと協議会主管のコンサート・コンコルデを終えることができました。比のような催しが成功かどうかを後で評価する規準はたくさんありますし、その数ある規準がそれ自体で矛盾するようなものも含まれましょうが、委員会としては成功したと判断しています。会員諸氏の協力による聴衆の動員数、特にこの催しに対する会員の参加及び協力情況と量的な規準でもこのことは裏付けられますが、質的に考えて見ても音楽家協議会と言う団体にして初めて可能だった此のような企画、そしてその実行と言う事実の意義はいろいろな反省、批判に関らず動かし得ないことと思います。
音楽家協議会が札幌で果している公共的な役割りの表現としてこのような催しを持ち、更に多角的な活動を考えることによって、協議会としての体質なり目標なりが単に掛け声としてではなく、具体的なものに根拠をもって確立して行くのだろうと思います。
比の原稿を託しているのは昭和41年も暮れ近く、ヘンデルのメサイアや恒例のベートーベンの第9が巷を流れる頃です。第9交響曲の開始部のオープンな5度が次第に第一主題に結品化されてゆくプロセス、丁度協議会の行く手が象徴されているようです。
コンサート・コンコルデの運営にあたっては幾度となく実行委員会がもたれ、その中でプランを練ったのですが、その中で、音楽会の名前でずい分論議されました。コンサート・コンコルデと言う耳慣れない名前にとまどった方も居られたことでしようし、委員の中でも一寸どうかなあと言う感じを抱いた人もいます。しかしジョイント・リサイタルと言う日本製の名前も十二三年前は奇異な名前だったものです。既成慨念にとらわれずに、意欲をもってぶつかった意気丈でも買って下さい。又ベートーヴェンの交響曲を思い出します。第一交響曲の開始でハ長調の開始にいきなりC・ E・ G・ Bとへ長調の属音を用いた当時の人は、きっとビックリシタナーモウと感じたに違いありません。新鮮な音楽活動を考え出して日本の様々な音楽会の活動に影響を及ぼす程の会にしたいものです。
協議会の体質、方向、活動の狙いには公的なもの、協同社会としての使命、会員の親睦等々さまざまな多面性をもっているようです。それを受けとめ健全なヴィジョンに支えられながら委員は残された任期をつとめ上げたいと願っているのです。(黒川 武)